家に帰るのが待ちきれない

セイン

出発前の土壇場の詰めをするため、重たいオークの机いっぱいに地図と同盟の書類を広げ、俺たちは執務室に座っている。アーラに「行かなくちゃならない」と告げたとき、つながりを通して押し寄せてきた悲しみが、まだ濃い霧のように居座っていた。濃密で、生々しくて、危うく旅そのものを取りやめるところだった。彼女がひと言でも「行かないで」と言えば、俺は全部を白紙にしただろう。彼女は、俺が行かなければならない理由を理解している。いつもどおり支えてもくれる。だが真実はわかっている――彼女は、俺に残ってほしいのだ。そして俺は今の彼女を置いていくくらいなら、自分の腕を切り落とすほうがましだ。

今朝、抱きしめ...

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