バーファイトはもうありません

セイン

「言ったはずだぞ、サイラス。つがいの絆と向き合えって。酒場で喧嘩を始めろなんて一言も言ってない。同じ一日のうちに、その二つがどうやって両方起きるのか、さっぱりわからない」俺はこめかみを揉みながらため息をついた。こんな話をするには朝が早すぎる。それに、そもそも何が起きたのかすら、俺はまだ把握できていなかった。

執務室の窓から差し込む朝の光が、頭の奥の鈍い痛みをいっそう際立たせる。ほとんど眠れていない。群れの責任の重さが、決して晴れない嵐雲のようにのしかかり、内なる狼を落ち着かなくさせていた。

「弁解させてもらえるなら、俺が始めたわけじゃない」サイラスは両手を前に上げ、いつものように...

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