そう言っただろ

アイラ

「さっさとここを出て、やるべきことをやろう」壊れた階段室へ向かいながら、レイヴンが言った。瓦礫をよじ登るのは、降りるよりずっときつい。粉塵と砕けたコンクリートが足元でずるりと動き、踏み出すたびに危うくなる。妊娠で増えた重みのせいでバランスも狂っていたが、私の狼は鋭く覚醒したまま、必要なときには力を貸してくれた。

廊下を進み、私は目を閉じたまま、加熱室の並ぶ区画を過ぎ、建物の主区画へと抜けた。記憶が四方から押し寄せてくる。それでも私は押し返し、ここへ来た目的だけに意識を据えた。

「ここで待ってて」レイヴンは正面扉から外へ出ていき、数分もしないうちにガソリン缶を抱えて戻ってきた。それ...

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