私は行かないよ。

セイン

たったいま目の当たりにした発作は、俺のリトルウルフがこれまでに経験したものの中で、最悪のものだった。どれほど必死に、絆を通して力と安心を押し流そうとしても、彼女には俺が届かない。俺の姿も見えていない。サイラスやレイヴンの存在など、最初からそこにないみたいに、いっさい認識しなかった。

その代わり、ずっと昔に埋めたはずの声が、彼女の内側から爪を立てて這い上がってきた。

彼女は死んだ友の名を叫んだ。若い頃の俺を呼んだ。俺の妹の名も呼んだ。

俺は部屋の向こう側、床に座り、壁に背を預けたまま、巣の中で小さく丸まる彼女を見守っていた。眠っているのに呼吸はまだ速く、ときおり残った恐怖にびくりと身...

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