愛に値する

アイラ

ドアが閉まるのを見届けると、私は唇を押さえたまま、ゆっくりと床にへたり込んだ。部屋の向こう側の壁をじっと見つめながら、ただただ深い衝撃を感じていた。今のは、私の初めてのキスだった。長年の虐待、檻に閉じ込められていた日々の中で、親愛の情など知る由もなかった。誰かの愛情を感じたことも、自分の大切な人だと呼べる存在を持ったこともない。あのキスが何を意味していたのか、必死に頭を悩ませた。彼はそれを自分の内にいる狼のせいにした。ローナンが本当に彼をそこまで駆り立てたのだろうか? 私の狼を引き出そうとする試みの一環だったの? なぜ、私なの? こんなことがあった後で、彼を危険にさらしながらこのまま...

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