ファーストアン

セイン

第七章――セイン

その夜の大半、俺は彼女の枕元にいた。

時おりエイラは眠りの中でくすん、か細く途切れがちなその音が、胸の奥の何かをねじってくる。俺は指先で彼女の白い髪を梳き、腕へとなぞり下ろし、意味のない言葉を囁いて、また落ち着くまで宥めた。彼女が完全に目を覚ますことはなかった。目の下の濃い隈が告げている――ここが安全な場所であっても、まだ休息が足りていないのだと。変えてみせる。必ず、俺がそうする。

俺は、していい以上に長く彼女を見つめていた。吐息のたびに枕みたいに柔らかな唇がわずかに開く。白い髪が光輪のように枕へ広がっている。月明かりが彼女の肌を銀と影に染め、隣に潜り込み、...

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