少なくとも、彼女は戸棚の外にいる

デイモン

見上げると、彼女が食器棚の上にちょこんと座っていた。脚をぶらぶらさせ、編み込みの髪が棚の縁からこぼれ落ちている。「アマーニ!そこから降りろ!」今日だけで十数回は繰り返した言葉だ。彼女は気だるげに首を巡らせ、その瞳には悪戯っぽい光が宿っていた。剥き出しの肌が光を受けて艶めかしく輝いている。

俺は顔を撫で下ろし、苛立ちを隠そうと努めた。キッチンで裸のまま立ち尽くし、俺の番が狼というよりはピューマのような、しなやかで捕食者のごとき優雅さで食器棚の上を這うように進むのを見ていた。彼女の一歩一歩が俺の脈を跳ね上がらせ、腰の揺れ、背中の反りの一つ一つが、俺を動揺させ、胸の奥の野生的な何かを燃...

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