これはクソみたいなレイジア・サイド

セイン

エンジンが次々と停止していく。六十台のSUVが隊列を組んでいる。俺の四十台が先頭、クラークの二十台が後方だ。ドアが一斉に閉まる音が響き、目的を持って動くブーツの重みで地面が震える。黒いタクティカルギアに身を包んだ俺たちのシフターたちが、ライフルを肩にかけ、通信機を準備し、扇状に展開していく。嵐の影の下、その瞳は鋭く光る。空気がぴりぴりと張り詰め、最初の雷鳴が尾根を越えて轟く。まるで大地そのものが、俺たちに引き返せと警告しているかのようだ。

俺はそれを無視した。

俺の視線はヘイヴンリッジに釘付けになっていた。「数十年前、ここは最新鋭の医療保養施設として建てられた。病院であり、研究施設...

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