スフィアーズ・オブ・ジャッジメント

アイラ

嵐の中を突き破り降下すると、暴風雨がすべてを飲み込んでいった。雨が肌を滑り落ち、稲妻が視界の端を駆け抜ける。眼下の戦場は静寂に包まれていた。激突音も遠吠えもすべて途絶え、誰もが頭上を見上げ、落下する私を凝視している。私の白髪は旗印のように激しくなびき、全身が闇の中で発光していた。その瞳は、生命を帯びた蒼き炎となって爛々と燃え上がり、火花を散らしている。

私が大地に激突すると、衝撃で地面が大きく裂けた。亀裂は蜘蛛の巣のように四方へと走り、私の内なる炎と同じ蒼き輝きを放っている。エネルギーが腕を這い上がり、鮮烈な青い稲妻となって弾け、私自身を嵐として纏わせた。

両手を掲げると、力がそ...

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