グッド・リトル・ウルフ

セイン

俺の下で身を捩らせるアイラを見ていると、理性が飛びそうだ。ただ、彼女の恐怖から気を紛らわせてやりたかっただけなのに。彼女は気づいていないが、俺は早めに森の偵察を切り上げ、ロナンが森の中から彼女を見守っていた。確かに、彼女はケーキを楽しんではいたが、どこか落ち着きがなく、不安げだった。心に潜む怪物と格闘し、少しでも安全なのだという感覚を取り戻す必要があると分かっていた。俺が影から姿を現したとき、彼女は俺のモノを凝視しないように必死だったが、その瞳に宿ったきらめきは見逃さなかった。この最初の『与える』行為で、自分を抑えるのがこれほど難しいことだとは知らなかった。今、彼女は俺の下で、甘い秘...

ログインして続きを読む