フォーク、フレイム、フェロニー

ロンダ

頼まれてもいない行進みたいに、よろよろとレストランへなだれ込む。ホステスは一目こちらを見るなり、ほろ酔いのばあさん四人と、白髪で――まるで棺から引きずり出されたみたいな――アルファ一匹を見て、「満席です、すみません」と言いかけた、そんな顔をした。そこへジルが先手を打つ。これ以上ないくらい品行方正な笑みを浮かべて。

「五名よ、ハニー。頑丈そうな席でお願い」

通されたのは隅の席。たぶん金を払う客を怯えさせないためだ。無駄な努力だけど。

ミハイルはテーブルの端で板みたいに固く座り、メニューを渡されるというより処刑される直前みたいに肩をすくめている。スキがその隣にぴたりと滑り込み、香水...

ログインして続きを読む