パックジャスティス

セイン

デイモンと俺がニコライを広場へと引きずり出すと、鎖が雷鳴のような轟音を立てて石畳を擦った。地下牢での日々に体を蝕まれ、手首は手枷で擦り剥けた状態で、ニコライは俺たちの間で足をもたつかせる。裂けた唇や、体に穿たれた無数の穴から、絶え間なく血が滴り落ちている。だがその目は依然として鋭く、野獣のように猛々しく、傲慢さに満ちていた。奴は、生き延びたこと自体が己の強さの証だとでも思っているのだろう。

冬にしては季節外れに暖かく、その空気がこの瞬間を白日の下に晒し出しているようだった。隠し事などできない。奴が逃げ込める闇など、どこにも残されていない。

シフターたちが広場を埋め尽くし、ベンチや階...

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