私は何かを感じるべきだ

レイヴン

血は冷たいコンクリートの上だと、いつも乾くのが早い。

どうして真っ先にそこへ目がいくのか、自分でもわからない。

匂いでもない。

死体でもない。

床に横たわり、冷えていく女が――薬を打たれ、引きずり去られて以来一度も会っていない、私の母親だという事実でもない。

違う。

ただ、血が溜まり、冷えきる前にタイルの継ぎ目へ染み込んでいき、やがて黒く脆いものへ変わっていく、その様子だけ。

背中に、キュロスの気配が鍛冶場の熱みたいに押しつけられる。呼吸は一定だ。獰猛で、守るように寄り添っている。

母は目を開けたまま横たわっている。

何かを感じるべきなのに。

安堵、とか。

満足。

正しさの証明...

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