新タイトル、同じファイター

デイモン

西の境界は、一匹の狼が姿を現すよりずっと前から、張りつめた緊張で低く唸っていた。ここは雪がいっそう深く、いっそう静かだ――群れの往来に踏み荒らされることも少なく、風と時間だけが形を刻んでいる。普段の夜なら、聞こえるのは尾根の向こうで氷が軋み、ずれる遠い呻き声くらいのものだ。

だが今夜は違う。足音がある――重く、数が多い。

俺は尾根の縁に立ち、両手を太腿に当てて身を支えた。吐く息が白く曇る。背後では哨戒が規律正しい弧を描いて散開していた――二十三の戦士。誰もが無言で、揺るがず、待っている。

リンが俺の右に並び、暗い樹影の境目を見据えた。

「匂いの数だと十二……いや、もっとかも...

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