アペックス・アンリーシュド

セイン

スティーヴンスの屋敷の中庭は、恐怖の臭いでむせ返っていた。

血の臭いでも、死の臭いでもない。恐怖だ。喉の奥に貼りつくほど濃く、征服された狼たちから酸っぱい波となって立ちのぼってくる。連中は踏み固められた雪の上に膝をつき、頭を垂れ、喉元をさらしていた。白い息が短く切れ切れに噴き、霧のように揺れる。寒さで震えているのではない。自分たちより大きな何かが中庭に立っていて、持てる本能すべてが「伏せろ」と叫び続けているから震えているのだ。

その「何か」は、俺だった。

スティーヴンスの狼は、俺が叩き落とした場所に転がっていた。俺の気配の熱で雪が溶け、体の周りだけが再び凍りついて、毛並みに沿って鋭...

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