マウンテン・バース・ライト

アイラ

怖くてたまらないはずだった。

私は出血していた。予定より何週間も早く、山の下に半ば埋もれたまま、身体はこれまで一度も経験したことのないことを勝手に始めている。陣痛が来るたび、痛みの居場所がまたひとつ増えていくようで、ミハイルは、何もかもが本来あるべき形で進んでいないのだと、これ以上ないほどはっきり示していた。

それでも、あの草原のことを思い出した。

膝の下にあたたかな草があって、二匹の小さな狼が、最初からそこが自分たちの居場所だと知っていたみたいに、私の膝へよじ登ってきたことを。

「セイン」次の陣痛が腰の奥に集まり、前へ前へと押し寄せてくるのを感じながら、私は彼の手をきつく握...

ログインして続きを読む