ミッドナイト・アセンション

セイン

家に残っていようかと、危うく本気で思った。

山の下敷きになって死にかけたアイラを、三日で置いて出るなんて――家にどれだけ狼が警護についていようと、ミハイルが何度「順調に回復している」と太鼓判を押そうと、どうしても筋が通らない気がした。出がけ、テッサとタリックは彼女に寄り添って眠っていた。巣の中にきちんと収まって、まるで母親のいない場所にいる理由など最初からないと決めてしまったみたいに。

行け、と言ったのはアイラだった。

「これは大事よ」

俺は、タリックの足が少し見えているのが気になっただけで、理由もなく毛布を直していた。

「待てる」

「待てないわ」

顔を上げると、アイラ...

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