私が選んだ

アイラ

広間は騒がしかった。

音楽が会話の上を流れ、椅子を引く音が混じる。料理台の近くで誰かが何か叫び、それを聞いた周囲の狼たちの半分がどっと笑った。三匹の子どもが大人の脚の間を駆け抜け、大人たちは会話を途切れさせることなく、さりげなく身をよける。皿ががちゃがちゃ鳴り、グラス同士が触れ合って乾いた音を立てる。アルファが入ってきたからといって、誰も声を落としたりはしない。

私はアーチの内側に立ち、双子を胸に抱き寄せたまま耳を澄ませた。

何もおかしくない。

それでも、そう思えるまでに少し時間がかかることが、まだ時々あった。

テッサは騒音など意に介さず眠り、片手の拳が私のドレスの布を握り...

ログインして続きを読む