ポアズケーション

セイン視点

胸に走った鋭い刺すような痛みによって、俺は虚無の中から引きずり出された。

上体を起こしても、その痛みは消えずに残っている。

目が痛み、視界をクリアにしようと激しく瞬きをする。顔を上げると、自分がアイラのベッドにいることに気がついた。

俺が倒れた場所ではない。

誰かが俺を運んだということだ。

彼女は俺の隣で胡座をかいたまま、上半身を前に投げ出すようにして倒れ伏している。呼吸をするたび、顔にかかった白い髪の毛がかすかに揺れるのが見えた。

呼吸は安定している。

それが何よりも重要だ。

彼女が無事だとわかっても、俺の混乱が収まるわけではない。

左に首を向けると、寝室の反...

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