ハッピー・リトル・ウルフ

アイラ

このキャビンは暖かくて、居心地が良くて、そして、しっくりくる。ここでなら、私たち、永遠に暮らしていけるかもしれない。変化ではあるけれど、良い変化だ。私はあたりを見回し、すべてを目に焼き付けた。キッチンとダイニングエリアの壁は、まるで巨大な一つの窓のようで、外に通じる両開きのドアが付いている。一階には予備の部屋と、オフィス、それにジムまである。

「二階へ行こう。もう一つ、君に見せたいものがあるんだ。時間は永遠にあるんだから、全部見て回れるし、気に入らないところは好きに変えていい。でも、僕が君に見せたいのは二階にあるものなんだ。君がそれをどう感じるか、知りたくてね」

彼は私の手を取り...

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