メイティングギフト #2

セイン

今朝は、目の前のこのクソ野郎から答えを引き出すために地下牢へ下りてくるより、仔狼の体を心ゆくまで堪能している方がよほどましだった。だが、答えを得ることは、俺がやりたいことリストの二番目に僅差で入っている。このゴミを殺すことこそ、俺が必要とする唯一の番への贈り物だ。このくだらないシフターの存在を終わらせるための答えを、もう一ヶ月以上も待ち続けてきたのだ。

「なぜ今になって喋り始めた?」俺は道具が並んだテーブルのそばに立ち、野獣のような顔つきでナイフを清めているサイラスに尋ねた。「まあ、舌を切り取ろうとしたら、それで全身血まみれになったんだが、それが相当気に入らなかったらしい。拷問がよ...

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