デイズ・アー・イン・ア・ヘイズ

セイン

小さな狼のヒートに比べれば、俺が経験してきた戦いなんてまだ消耗も激しさもマシだったと言ったら、本気だ。オメガのヒートというのは、それだけで伝説級のものだ。そこに、アルファを自称するあの吐き気を催すようなクズどものせいで、一度も自力でヒートを迎えたことのない者が加われば、まるで終わりのないヒートの出来上がりというわけだ。

俺が留守の間、食料を届け、群れの面倒を見てくれている身近な番持ちのシフターたちには感謝している。それから、新しい下着も一式必要だ。俺が穿こうとしたボクサーブリーフが、ことごとくアイラの巣に編み込まれてしまったからだ。

三日目から五日目にかけては、ほとんど終わりのな...

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