これはありえない

アイラ視点

私は狂ってしまったのだろうか?

群れの図書室にある大きすぎるアームチェアに丸く縮こまって座りながら、その問いが容赦ないドラムの響きのように頭の中で木霊していた。目の前の重厚なオーク材のテーブルには、古文書や革表紙の書物が広げられている。どのページも経年劣化で黄ばみ、埃と忘れ去られた秘密の匂いがかすかに漂っていた。色褪せたインクの文字を指でなぞりながら、白い狼に関する記述を必死に探したが、ミッドナイト・パックの記録には役に立つ情報など一つもなかった。本当に、何一つとして。

覚えているのは、自分たちのルーツに関する子供の頃の曖昧な昔話だけだ。選ばれし狼のことや、血脈を通して受け継...

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