第120章

 その時、安田悠馬が歩み寄り、秋山棠花の手に一つの証書を渡した。「今日のプレゼントで一番豪勢なのは俺のだと思ってたんだが、まさか兄さんが一枚上手だったとはな。弟としては完敗を認めるよ」

 秋山棠花が手に取って見ると、目を輝かせた。なんと、豪華クルーザーの所有権証書だった。

「叔父さん、クルーザーを買ってくれたの?」

 安田悠馬にとっては大したことではなかった。家にはこのお姫様が一人だけなのだから、甘やかしたいように甘やかすのが当然だ。

「人は一つの環境に閉じこもっているべきじゃないと叔父さんは思うんだ。もっと外に出て、色々な景色を見るべきだ。もちろん、疲れた時には気晴らしに、友達と海...

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