第135章

 青山風也に護衛され、秋山棠花は病院を後にした。

 車に乗り込む時、彼女の心境は複雑だった。

 佐藤芳子を藤原光弘の手に委ねたことが、果たして正しかったのか、それとも間違っていたのか。しかし、一晩中彼女と向き合うことになれば、自分には到底無理だと分かっていた。

 青山風也は彼女の懸念を察し、病院には藤原光弘の部下だけでなく、自分たちの人員も残してあると告げた。

 そうすれば、何か動きがあり次第、秋山棠花はすぐに知ることができる。

 もちろん、藤原光弘が何か仕掛けてきた場合に備え、こちらが反応するための時間を稼ぐ意味合いもあった。

 秋山棠花はそれを黙認した。

 佐藤芳子の腹黒さ...

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