第136章

 その言葉に、次男の安田悠馬が説明する。

「朔也、無駄なことはやめろ。この薬は俺が病院で処方してもらったもので、量は少ないし、副作用もない。ただ棠花にぐっすり眠ってもらうだけだ」

 三男の安田礼も同調した。

「俺たち五人の実力で、あの藤原光弘を一人ぶん殴るのにどれだけ時間がかかる? 棠花が目を覚ます頃には、とっくに終わってるさ」

「速戦即決だ!」

 長男の安田延司が指令を下す。

 その言葉を聞き、安田時也も頷いた。

 秋山棠花にそっと布団をかけ直し、立ち上がって外へ向かう。

 今日のことは、彼らがかねてより話し合っていたことだった。藤原光弘がこれほど長く棠花を虐げてきたのだか...

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