第140章

 話がここまで来ると、安田家の五人兄弟がここに留まる理由もなくなった。

 オフィスから足を踏み出す。

 まさにドアを出ようとした安田時也は、秋山棠花がその場に立ち尽くしたままで、自分たちについて来る気がないことに気づき、怒りのあまり彼女の腕を掴んだ。

「棠花、ここに残るんじゃない。叔父さんたちと一緒に行くんだ。叔父さんがお前に最高の男を見合いで用意してやる。国内だろうが国外だろうが、イケメンだろうが成熟した魅力のある男だろうが、お前が気に入るなら、叔父さんが全部手配してやる」

「我々安田家の実力と影響力をもってすれば、あのクソガキよりマシな男が見つからないなんてこと、あるわけないだろ...

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