第147章

30分後、会員制クラブ「聖也」の最上級VIPルーム。

佐藤玲が重厚なドアを押し開けると、そこには秋山棠花の手元に並ぶ巨大なフルーツジュースとホットミルクという、場違いな光景が広がっていた。

何かの罰ゲームか? あるいは新しい遊びだろうか?

そう思ったのも束の間、自分の席に高級酒のボトルがずらりと並んでいるのを見て、棠花の手にあるそれが本物のソフトドリンクだと理解する。

「棠花、からかってるの? バーに来てまでミルクにジュースって、睡眠導入でもしに来たわけ?」

玲は呆れて笑うしかなかった。

これが、あの自由奔放で知られる安田家の姫様の姿だとは。

だが、棠花をここまで鬱屈させられる...

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