第311章

そもそも、あの出産契約に同意させるため、彼女は祖父から譲り受けた藤原家の持ち株をすべて藤原光弘に譲渡してしまっている。

これでもう、藤原家とも、そして藤原光弘とも、最後の繋がりは断たれたはずだった。

なのに奴は、今さらその話を蒸し返し、あまつさえ子供にまで近づこうとしている……。まさに笑止千万、身の程知らずもいいところだ。

「……手間賃?」

そのたった一言に、藤原光弘は危うく吹き出しそうになった――いや、堪えきれないものを感じた。

彼女は俺をなんだと思っているんだ?

金さえ払えば股を開くホストか何かだとでも?

だが秋山棠花に悪びれる様子は微塵もない。「当然でしょう? こっちはあ...

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