第329章

 だが、秋山柔子に改悛の情など微塵もなかった。それどころか、逆に秋山棠花に全ての責任を押し付けようとかかってきたのだ。

「私が奪ったなんて、どうしてそんなことが言えるのよ?」

「秋山棠花、忘れないで。あんたの母親は死んだの。家の女主人は私のママよ。だから、あの家のものは当然私のもの。パパだってあんたのこと嫌いだったじゃない。誰にも愛されない孤児に、秋山家での居場所なんて最初からなかったのよ」

 その口調、その勝ち誇ったような態度は、佐藤芳子と瓜二つだった。

 あの母娘の利己的な本性は、実によく似ている。

「あんたのせいで、私は『浮気相手の子』扱いされたのよ。どこへ行っても後ろ指を差...

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