第339章

「お祖父様が……?」

 亡くなった、という事実を耳にして、藤原光弘の瞳が激しく揺れた。だが、彼はすぐさま真剣な表情を取り戻し、言葉を紡ぐ。

「ならば、尚更立ち去るわけにはいきません。お祖父様が亡くなられたのです。孫婿として、最期のお見送りを手伝うのは当然の務めです」

「藤原光弘ッ!!」

 秋山棠花の瞳に、暗い憎悪の炎が宿る。

「どこまで恥知らずなら気が済むのよ?」

 しかし、彼女がどれほど拒絶しようとも、藤原光弘は頑として動こうとしなかった。

 これほどの不幸に見舞われ、秋山棠花は悲嘆に暮れているはずだ。今この時だけは、彼女の傍にいて支えたい──その一心だった。

 だが、秋山...

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