第344章

「秋山棠花。彼女が、私が招いた女優の柏原弥希よ」

「以前、安田のお祖父様にバラエティ番組を勧めたでしょう? 何話も見かえして、一番気に入っていたのがこの柏原弥希だったの。この娘には芯の強さがある、安田の家風に似ているって。あなたがいない時、機会があれば会ってみたいと漏らしていたわ……」

「十年一日のごとく夢を追い続けるなんて、どんな娘なのか見てみたいって。だから、お祖父様が逝ってしまう前に……せめて弔問にお招きして、お祖父様のささやかな願いを叶えてあげたかったの」

 バラエティ番組に、アイドル。

 本来は、暇を持て余す祖父のために探した、ただの気晴らしだった。

 まさか祖父が、私の...

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