第361章

以前は秋山柔子、そして今度は水原春……。

あの女たちが立て続けに現れ、平穏だったはずの家を引っ掻き回している。

「全く、理解に苦しむわ……」

藤原家の祖父は、苦々しい顔で独りごちた。

そもそも棠花との結婚は、光弘自身が望んで決めたことではなかったか。それなのに、結婚した途端にこうも変わってしまうとは。

妻をないがしろにするだけでは飽き足らず、素性の知れない女を家に連れ込んで棠花を刺激するなど、言語道断だ。

棠花はただでさえ孤立無援で、虐げられても弱音を吐ける場所などないというのに。

光弘のあの仕打ち――藤原光弘という男でなければ、誰であっても愛想を尽かして去っていくに違いない。...

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