第391章

 幼い頃から、どれほど優秀な成績を修めても、返ってくるのはたった一度の淡白な頷きだけだった。

 だが、藤原光弘は違う。

 ただ祖父に茶を淹れたというだけで、手放しで賞賛されるのだ。

 時が経つにつれ、使用人たちでさえこの家における「序列」を悟り、彼の意見など求めなくなった。

 彼はこの家で、最も疎まれる存在となったのだ。

 学校での表面的な付き合いを除けば、心を許せる話し相手など一人もいない。

 家族の温もりなど、ただの一片たりとも味わったことはなかった。

 藤原家の末っ子として、藤原光弘は彼が喉から手が出るほど欲していたもの全てを、いとも容易く手に入れていく。

 幼い頃から...

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