第399章

 翌朝早く、秋山棠花は安田延司の番号へとかけた。

 オフィスにいた安田延司は、家で何かあったのではないかと肝を冷やし、慌てて受話器を取る。

「棠花、どうした? 何かあったのか?」

 元々、安田延司を呼び戻す口実を探していた秋山棠花だったが、彼の切迫した問いかけを聞き、これ幸いと話に乗ることにした。

 彼女は一瞬の間を置き、深刻ぶった声色を作る。

「ええ、延司叔父さん。家で大変なことが起きたの」

「叔父さんが手配した最新鋭のセキュリティシステム、故障しているみたい。昨夜、何者かが屋敷に侵入したのよ。赤外線センサーも全く反応しなかったわ。もしその侵入者が日向琴葉への追手や、私を狙った...

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