第451章

 藤原お爺さんが口を閉ざすと、役員たちの間にしばしの沈黙が落ちた。やがて、一人が恐る恐る異議を唱える。

「会長、お孫さんを可愛がるお気持ちは理解できます。しかし、ここは会社です。ビジネスと私情は分けるべきではありませんか?」

「商売に損得は付き物ですし、市況が悪くてプロジェクトが傾くのは仕方ありません。ですが、この書類にある条項はどれも理不尽極まりない。これに強引に判を押そうなどと、藤原社長は会社の資産をなんと心得ておいでか……」

 その言葉に、下座からも同調する声が上がる。

「左様です、会長。我々古株も会社を思えばこそです。今回は数千億で済んだかもしれませんが、次はどうなるか。いか...

ログインして続きを読む