第454章

「どうして、こんなことに……」

 この数年、藤原光弘は片時も気を抜くことなく会社を守り続けてきた。藤原のおじい様からの信頼も厚かったはずだ。それなのに、なぜ突然解任なんてことに。

 一体、何が起きたというの!

 他の誰かが言ったのなら、秋山棠花も信じなかったかもしれない。だが、これはアンエイの口から直接語られた言葉だ。

 嘘であるはずがない。

 確実な情報でなければ、アンエイがわざわざ電話をかけてくるわけがないのだから。

「アンエイ、その……理由は知ってるの?」

 彼が教えてくれるはずがないと分かっていても、今の棠花には他にすがる術がなかった。

 思考が恐怖で白く染まっていく...

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