第469章

「もういいわ。聞きたくない」

 秋山棠花は眉をひそめ、高橋久弥の長広舌を遮った。

 藤原光弘が苦境に立たされているのは見て取れる。だが、彼自身が口を開こうとしないのに、なぜ私が情けをかけなければならないのか。

 私が求めているのは、彼の態度一つだけだ。

 あくまで独断専行を貫くというなら、勝手にすればいい。

 彼の事情など、これ以上これっぽっちも知りたくなかった。

「高橋久弥。まだ何かあるの? ないなら切るわよ」

 秋山棠花が通話を終わらせようとすると、受話器の向こうの高橋久弥が慌てふためいた。

「お待ちください、奥様! ただ藤原社長の様子を見ていただきたいだけで……他意はあ...

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