第480章

 藤原光弘は深く頷いた。

「以前に取り付けたものだ。存在すら忘れかけていたが、まさかこれほど役に立つとはな」

 幸い、カメラは極めて目立たない場所に設置してあった。

 そうでなければ、あの用心深い藤原颯のことだ、とっくに処分されていたに違いない。

 映像の男が書類を持ち出し、自分を窮地に追いやった張本人であることは間違いない。だが、その正体が本当に藤原颯なのかどうか、光弘にはまだ百パーセントの確信が持てずにいた。

「高橋久弥。お前は映像の人物が藤原颯だと断言するが、それを裏付ける証拠はあるのか?」

 藤原颯は長年爪を隠し、かつて藤原家を追われた復讐の機会を虎視眈々と狙っていたのだ...

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