第485章

 刻一刻と時間が過ぎ去っていく。藤原光弘は待合の長椅子に力なく座り込み、焦燥に身を焼かれていた。

 待っている間、祖父の容態への不安が止めどなく押し寄せてくる。

「母さん、会社の件……祖父さんはどこまで知ってたんだ?」

 もし、藤原颯が初めからエイドリ家と結託していたことや、藤原家の株式を分割してかつての復讐を果たそうと画策していたことまで知られていたら……。

 祖父がその衝撃に耐えられるとは思えなかった。

 山田蓮花は内情を詳しく知らぬまま、ありのままを答えた。

「お義父さん、今朝のニュースを見て倒れたのよ。それ以外のことは私にもわからないわ」

「それより光弘、あんた知らない...

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