第563章

秋山棠花がハッと息を呑むと、山田蓮花はそのまま言葉を続けた。

「あなたも知っての通り、藤原のおじい様のそばには誰かがついていなきゃならないの。でも、会社のことは全部ネットで見たわ。あんな大騒動になって、光弘が一人で背負い込んでいるのに、私は何もしてやれなくて。この二日、あの子はおじい様の様子を聞くために電話をしてくるけれど、今、あの子がどんなに苦しい思いをしているか、私には分かるの……」

ここまで言うと、山田蓮花は堪えきれずにこぼれ落ちた涙を拭った。

すがるような眼差しで秋山棠花を見つめ、その瞳には切実な願いが込められていた。「棠花、あなたが本当にいい子だってことは分かっているわ。昔の...

ログインして続きを読む