第672章

「ええ、お腹が丸いと男の子で、尖っていると女の子だってよく言うわよ」

「そういえば、秋山社長は普段、辛いものと酸っぱいもの、どっちが好きですか……」

秋山棠花は少し考えてから答えた。「甘いものが好きね」

最近なぜか無性に甘いものが欲しくなる。さっきお腹いっぱい食べたはずなのに、藤原光弘が買ってきたショートケーキを見ると、つい半分も食べてしまった。

「私の見立てじゃ、社長のお腹の子は絶対に男の子ですよ」

「生まれてきたら、きっと藤原社長と瓜二つなんでしょうね。大きな社長と小さな社長が並んでるみたいに」

書斎を出た後も、秋山棠花の頭の中では同僚たちの言葉が何度もリフレインしていた。

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