第815章

「両親の立場からすれば、どうしてあんなことをしたのか理解できるわ。でも、あの人たちは私のことを分かっていないし、一度だって私の立場に立って物事を考えようとはしてくれなかった」

北野薫は静かに語った。

「今回の結果がどうであれ、私の口から直接伝えたいの。お父さんとお母さんが、私にとって永遠に一番愛する両親であることに変わりはないって。一族の利益がどれほど重要だとしても、私の人生は私自身のもの。たった一度きりの命だから、愛する人と一緒にいることを私は選んだ。その決断に後悔はないと」

佐藤玲は北野薫の顔をまじまじと見つめた。その瞳には、彼女への称賛と支持の色が浮かんでいた。

一見するとか弱...

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