第108章 復縁するのを怖がっているのか?

透は包帯の巻かれた彼女の手首をそっと揉みほぐし、幼い声ながらも真剣に言った。

「ママ、ぼく……ママのこと、誇りに思う」

少し間を置いて、彼は小さく唇を尖らせる。声はくぐもっていた。

「でも、もう二度とあんなことしないで。もしほんとに、ぼくをひとりで置いていったら……どうしたらいいの? ぼくはママだけがいい。ママだけ!」

辻本雨妃の涙が、こぼれ落ちた。彼女は息子を抱きしめ、柔らかな声で言う。

「ママは絶対に、透をひとりにしない」

ほどなくして、病室のドアが開いた。

医師が入ってくる。

「辻本嬢、目が覚めましたね。ケガは重くありません。外傷が少しと、軽い脳震盪です。今夜は念のため...

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