第121章 疑い深すぎるのか?

辻本雨妃は家には戻らず、透を連れて珍閣へ引き返した。

店に着いた頃には、もう23時近い。スタッフたちは床を磨き、テーブルを拭き、閉店の準備に追われている。

雨妃はまっすぐ支配人を探し当て、監視カメラの映像を見せてほしいと頼んだ。

支配人は彼女の素性に気づいたのか、拒むことなく母子を監視室へ案内する。

雨妃はその場でデータを一式コピーし、透の手を引いて店を出た。帰宅してからも、彼女はすぐに透を部屋へ連れていく。

今夜の出来事がよほど堪えたのだろう。透はほとんど口を開かず、沈んだ顔のままだった。

その様子が痛々しくて、雨妃の胸がきゅっと縮む。

彼女は膝をつき、そっと息子の手を包んだ...

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