第122章 後は後悔しないで

陽の光がバルコニー越しに床へ差し込みはじめた頃、透は目を覚ました。

辻本雨妃は簡単な朝食を作り、長島さんが来ると透のことを頼んだ。外へ出ないよう言い聞かせたうえで、自分は部屋へ戻り、少し眠ることにする。

午後には、もう一戦――硬い戦いが待っている。必ず万全の状態で臨まなければならない。

正午過ぎ。着信音が鳴った瞬間、辻本雨妃は跳ね起きた。

反射的に身を翻し、枕元のスマホを掴む。画面に表示された差出人は、やはりCQだった。

震える指でメールを開くと、そこには事故の分析報告が一式、添付されている。専門家の署名と、正式な押印まで入っていた。

――仕事が早い。さすがCQ。

辻本雨妃は大...

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