第13章 彼はただのクズ男だ

辻本雨妃は、胸のざわつきを抑えきれないまま動画を開いた。

映っていたのは、浅井景辰のインタビューだった。

画面の中の彼は、隙なく仕立てられたスーツをまとい、冷えた眼差しのまま低く言い切る。

「昨夜、日野嬢と一緒にいたのは俺です。遥は体調を崩して病院へ行っただけで、自殺ではありません。俺は遥を盛大に迎えます。これ以上、根も葉もない噂を流すなら——ただでは済ませません」

ほんの十数秒。

それだけの映像なのに、辻本雨妃はしばらく動けなかった。

こうなることは、最初から分かっていた。

それでも、浅井景辰の口から「日野遥を迎える」とはっきり告げられると、胸の奥がまだ痛む。

六年経っても...

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