第133章 話し合う

夜。辻本雨妃はリビングで透とゲームをしていた。ふいに、ピンポーンとチャイムが鳴る。

この時間に、誰――?

雨妃は透の小さな頭をくしゃりと撫で、玄関へ向かう。電子のぞき穴を覗き、外に立つ人物を見た瞬間、わずかに息が止まった。

浅井景辰。

来るだろうとは思っていた。思っていたのに、胸の奥が重く沈む。

雨妃は深く息を吐き、ドアを開けた。けれど招き入れる気配はなく、玄関先に立ったまま、彼を見上げる。

「浅井社長。何かご用ですか」

普段よりも、さらに距離のある声だった。

景辰は彼女を一瞥し、その視線を彼女の肩越しに室内へ滑らせる。

「中で話す」

入ろうとする気配に、雨妃は半歩ずれて...

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