第137章 嫌いになるのは当然じゃ?

辻本雨妃が何気なく口にしたひと言――それだけで、浅井景辰の胸がひゅっと沈んだ。何かに殴られたみたいに。

浅井景辰はハンドルを握る手に力を込め、しばらく黙ってから、低く言った。

「……これからは、もっとあいつと一緒にいる」

辻本雨妃は何も返さなかった。車内に流れるのは動画の音と、透のくすくす笑う声だけ。二人はそのまま、言葉を交わさずに走り続けた。

ほどなくして、車は遊園地に着く。

週末の入口は人で埋め尽くされ、まさに人の波だった。

透は降りた瞬間、目をまん丸にして声を上げる。

「わあ、すっごい人!」

浅井景辰は透の隣に立つと、ごく自然に小さな手を取った。

「何から行く?」

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