第148章 あんたに関係あるのか?

マンションに戻ってきてから、辻本雨妃はようやく気づいた。立花時安の手には、小さなギフトボックスが提げられている。

透は立花時安の姿を見るなり、あからさまに嬉しそうに目を輝かせ、差し出された箱をそのまま受け取った。

「チョコのフォンダンショコラ。前に食べたいって言ってたろ」

透はケーキを抱えた。表情は相変わらず淡いのに、口元だけがほんの少し持ち上がる。

「ありがとう、浅井おじさん」

浅井景辰はもう一つの箱を雨妃の前に差し出した。

「これは君に。いちご味だ」

辻本雨妃は、わずかに息を止めた。

箱には、あのミシュランの店のロゴが入っている。覚えている。離婚する前、何かの拍子に浅井景...

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